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7月企画公演
「歌舞劇 首里城物語」 稽古場レポート!
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いよいよ上演まであと1週間と迫った「歌舞劇首里城物語」。3月の上演中止から多くの皆様のご支援を受けて7月に上演が決まり、出演者、制作スタッフ一同、前回以上に熱意とエネルギーを持って取り組んできました。その様子をお伝えいたします。
まずは、6月23日(木)に中稽古室で行われた、朝薫、ジラー、ナビー、思戸金の抜き稽古から、第四場「村の毛遊び」の場面。山原の毛遊びで踊り上手な若者ジラーと許婚のナビーが仲睦まじく踊る場面です。
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ジラー役の宮城茂雄さん(左)とナビー役の古謝渚さん(中央)。
お二人とも、表情豊かで、爽やかで仲睦まじい恋人同士の雰囲気が、よく伝わって来ます。
この場面は、実際は、山原の百姓達が輪になって踊り遊ぶ、賑やかな場面です。
【奥は、右から、宇座仁一さん、川満香多さん】
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新しい舞踊を創作することになった、宇座仁一さん演じる玉城朝薫は、国中の様々な芸能を集める旅に出ます。
山原で、二人が踊る姿に目を留めた朝薫は、ジラーを首里に連れて行こうと考えます。
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朝薫は、毛遊びから帰ろうとするジラーとナビーを呼び止め、ジラーに、一緒に首里に上り、国王の命である新しい舞踊作りを手伝ってくれるよう頼みます。
今回宇座さんが演じる朝薫は、毛遊びの途中で乱入して踊り出したり、家来の仁王(呉屋かなめさん)、カミジャー(小嶺和佳子さん)ととぼけた場面を演じたり、なかなか味のある人物として描かれています。
堅苦しいイメージの朝薫とはまた違った、宇座さんならではの、人間味溢れる魅力的な朝薫像もまた、この作品の注目ポイントのひとつです。
【右から、宇座仁一さん、宮城茂雄さん、古謝渚さん】
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続いて第6場。出世のためと、許婚であるナビーを残し首里に上ったジラーは、島々から集められた踊り上手達とともに首里城内で舞踊の稽古に励みますが、そこで”九重の花”と称される美しい神女、思戸金(うみとぅがに)と出会ってしまいます。
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思戸金(花岡尚子さん)は、国王と王妃に披露するために城内で開かれた舞踊大会で、ひときわ素晴らしい踊りを披露するジラーを見初めます。神女であるにも関わらず、ジラーへの思いを抑えきれず、積極的にジラーに近づく思戸金・・・。
ここは、ついに、ジラーと二人きりになる場面。物語の行方を左右する重要な場面です。
【右から、川満香多さん(演出助)、嘉数道彦さん
(演出)、花岡尚子さん、宮城茂雄さん】
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花岡尚子さん演じる、情熱的な思戸金を、最初は拒むジラーでしたが・・・。
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【上】
ナビー役の古謝渚さん。可愛らしく天真爛漫
な古謝さんの雰囲気は、ナビーのイメージに
ピッタリ。出番を待つ間も、熱心に動きのチェ
ックをされていました。
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休憩中の様子。
3月の稽古時の録画を見ながら、振付を思い出したり、細かい所を確認されています。
作品の後半で展開される、あの緊迫感あふれる場面(修羅場!?)からは想像できないほど、休憩中は終始なごやかで、本当に仲の良さそうなお三人でした。
【左から:古謝渚さん、宮城茂雄さん、川満香多さん、宇座仁一さん、花岡尚子さん】
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同じく休憩中の様子。
嘉数道彦さん(左奥)、宇座仁一さん(右奥)、演出助手の川満香多さん(手前)。川満さんは、この日、三線の伴奏もなさっていました。
お三方とも、7月9日の「万歳敵討」にも出演されます。かなりお忙しいこととお察ししますが、稽古中は、とにかくリラックスして、冗談を言ったり、常に楽しそうな雰囲気です。相当に芸能がお好きなんでしょうね。
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この日は、朝薫とナビー、ジラー、思戸金の場面を中心に、繰り返し稽古が行われて、2時間ほどで終了となりました。次回は、全体稽古の様子をお伝えしたいと思います。
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本番まであとわずか!
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