民俗芸能
<みんぞくげいのう>
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獅子舞
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棒踊り
沖縄は民俗芸能の宝庫です。一年をとおしてさまざまな年中行事や祭りがあり、そのときにはたくさんの民俗芸能が演じられます。沖縄の人々は芸能が好きで、芸能に情熱を燃やし、芸術感覚が豊かであるということもいえるでしょう。
沖縄諸島で演じられている民俗芸能に「獅子舞」があります。獅子舞は邪悪を祓い、招福すると言われています。「エイサー」は旧暦7月15日の盆の送り日の夜に演じられる念仏踊りです。青年男女数十人で演じることが多いのですが、男だけで演じたり、女だけで演じるところもあります。「棒踊り(棒術)」は青年男子が演じます。3尺棒や6尺棒、長刀などを持ち、2人1組、3人1組となって、ドラや太鼓の演奏と掛け声に合わせて、勇壮活発に演じます。婦人だけで踊る芸能に「ウスデーク」があります。「打花鼓」は中国から伝来した芸能であり、「京太郎」は本土の万歳芸などの影響を受けています。
宮古諸島では「クイチャー」という躍動的な踊りがあり、他に獅子舞や棒踊りも盛んに演じられています。八重山諸島にも獅子舞や棒踊りがあり、節アンガー、盆アンガマと称する芸能、弥勒の芸能もあります。狂言も盛んに演じています。
沖縄県内各地の民俗芸能には、本土や中国の影響だけでなく、王府時代の芸能もかなり影響していることが伺えます。