1 国立劇場おきなわ開場10周年記念行事(ご招待者のみ)
【期日】 平成26年1月18日(土)
【場所】 国立劇場おきなわ(沖縄県浦添市勢理客4丁目14番1号)
【内容】 ⑴ 記念式典
⑵ 祝賀公演
⑶ 祝賀会
【主催】 独立行政法人日本芸術文化振興会
公益財団法人国立劇場おきなわ運営財団
【共催】 沖縄県
【後援】 浦添市
2 平成26年国立劇場おきなわ開場10周年記念特別公演(一般有料公演)
平成26年の1年間を通して、開場10周年記念特別公演を8公演予定しています。当劇場主催公演の主な8ジャンルから構成し、開場10周年の節目を祝うと同時に、今後の沖縄芸能の明るい承継発展に寄与する公演内容の制作に努めます。
①企画公演(新作作品)
【期日】 1月25日(土)・26日(日)
【演目】 歌舞劇「今日ぬ誇らしゃや」
国立劇場おきなわの開場10周年を記念し、芥川賞作家の大城立裕が新たに書き下ろした新作歌舞劇。物語の舞台は1700年代初頭の琉球王国。組踊誕生までの道のりを物語の軸とし、玉城朝薫や平敷屋朝敏をはじめ多くの若者たちが、したたかに生き抜く姿を描き出します。
演出は当劇場芸術監督の嘉数道彦、振付は当劇場創作舞踊大賞受賞者の玉城千枝、そして琉球芸能界全体を網羅するベテランから若手までの出演者が一同に会し、10周年を祝し新たな作品に取り組みます。
②定期公演(組踊)
【期日】 2月8日(土)
【演目】 組踊「大川敵討」
久手堅親雲上の作品とされる敵討物の傑作。谷茶の按司に滅ぼされた主君・大川按司の敵を討とうと、忠臣・村原の比屋は策略を立てる。村原の比屋の妻・乙樽は自ら、単身で谷茶城に乗りこみ、谷茶の按司を色仕掛けで騙すことに成功し、主君の敵を討つ。
人間国宝の宮城能鳳(総監修)、城間德太郎(音楽)の指導のもと、上演数の少ない長編物に東江裕吉、川満香多、宇座仁一らの若手中心の配役で挑みます。
③企画公演(本土の芸能)
【期日】 3月9日(日)
【演目】 能「道成寺」・狂言「呼声」
沖縄の伝統芸能に影響を与えた本土の芸能のなかから、能・狂言を取り上げます。組踊「執心鐘入」にも影響を与えたとされる能「道成寺」と、狂言「呼声」を、解説を交えて上演します。
能「道成寺」は県内で能楽の普及に努める観世流の坂井音雅がシテを務め、狂言「呼声」は人間国宝の山本東次郎がシテを務めます。
④定期公演(三線音楽)
【期日】 6月14日(土)
【演目】 三線音楽・三味線音楽(仮称)
沖縄を代表する楽器の三線が過去に果たしてきた役割や現在の沖縄音楽を今なお牽引していることを視野に置き、独自の音楽を楽しむ公演として企画します。
沖縄の三線音楽(古典音楽・沖縄民謡等)に、本土の三味線音楽などを交え、三線音楽の展開を楽しむ舞台を繰り広げます。
⑤定期公演(琉球舞踊)
【期日】 9月20日(土)
【演目】 琉球舞踊特選会
琉球舞踊の継承と発展を先導する国指定重要無形文化財保持者が一堂に会し、琉球舞踊の名作を取り上げ、洗練されてきた至高の技芸を披露します。
構成・演出に当劇場前芸術監督の幸喜良秀を迎え、開場10周年を祝いつつ、琉球舞踊の伝統美と技が織り成す華やかな舞台をくり広げます。
⑥定期公演(沖縄芝居)
【期日】 10月4日(土)・5日(日)
【演目】 史劇「首里城明け渡し」
山里永吉の作品で、1930年に初演された琉球史劇の代表作。首里城が明け渡されるまでの士族たちの姿を描いた作品。舞台は廃藩置県直前、琉球の行く末を案じる士族役人や、時代の移り変わりに翻弄される若者たちの苦悩や悲しみを描き出した大作。
上演頻度の少ない史劇の上演にあたり、演出に沖縄芝居の重鎮を迎え、主な配役には若手を起用しつつ、沖縄芝居の継承に努めます。
⑦企画公演(アジア太平洋地域の芸能)
【期日】 11月15日(土)
【演目】 韓国・珍島シッキムクッ(仮称)
韓国の珍島シッキムクッを上演します。死者の霊をあの世へ送るために行う音楽と巫女の舞による儀礼。併せて沖縄の宮古市佐良浜のツカサンマによる「神歌」もご紹介します。両国の巫女儀礼を同時に上演することで、その共通点と独自性を照らし出す公演です。
⑧定期公演(民俗芸能)
【期日】 12月14日(日)
【演目】 石垣島四ヶ字のプーリィ(豊年祭)
石垣島の四ヶ字と呼ばれる四地区(登野城・大川・石垣・新川)で行われる豊年祭。二日間に渡り行われる豊年祭は、初日に各字の御嶽前でそれぞれ演じられる収獲の感謝儀礼が主なオンプールと、二日目に四ヶ字が合同で豊年を願う予祝儀礼のムラプールとに分けられます。
それぞれ字の持ち味をいかした活気あふれる豊年祭を舞台化し、一挙上演いたします。