公演詳細


企画公演「歌舞伎鑑賞教室-歌舞伎へのいざない-」


日時

公演日:2008/03/16 (日)

開演時間:午前10時30分・午後2時開演
終演時間:

会場 大劇場
入場料

一般3,000円・学生1,000円(全席指定) ※割引制度あ

公演内容

この「歌舞伎鑑賞教室」では、まずお芝居の前に「ようこそ歌舞伎へ」と題して、俳優が見どころなどをわかりやすく解説し、つづいて幻想的なロマンあふれる名作歌舞伎「の葉」をお愉しみいただきます。

ご観劇の手引きとなる歌舞伎読本や、プログラムの無料配布もあり、歌舞伎を初めてご覧になる方には特にお勧めの公演です。

そこにはきっとすばらしい歌舞伎との出会いが待っています。


-演目-


解説「ようこそ歌舞伎へ」

蘆屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)-葛の葉(くずのは)-


[出演]

葛の葉姫・女房葛の葉       中村芝雀

安倍保名                中村種太郎

人間に命を救われた動物が、美女に変身して妻になるという民話と、陰陽師・安倍晴明の母親が白狐であったという伝説とを組合わせて作られた、幻想的なロマンあふれる名作です。

陰陽師・安倍保名の女房葛の葉は、実はかつて保名に命を救われた白狐。恩義を感じた狐は、保名の恋人である信田の庄司の娘・葛の葉姫に姿を変え、夫婦になったのでした-。保名との間にもうけた幼な子を世話しながら、今日も機織りに精を出す葛の葉。そこへ、庄司夫婦が娘の葛の葉姫を連れて訪ねて来ます。庄司は、娘と瓜二つの葛の葉を見てびっくり仰天。外出先から戻ってきた保名も不審を抱きます。もはやこれまでと悟った葛の葉は、庄司に別れの歌を書き残し、わが子を置いて家を出て行くのでした。

一人の俳優が狐と人間の二人の葛の葉を演じる「早替り」や、口に筆をくわえて障子に歌を書く「曲書き」など、ケレンと呼ばれる派手な演出で、視覚的にも面白い作品。クライマックスの「子別れ」の場面では、人間も動物も変わらない、親子の情愛が切々と書き出されます。情感豊かで気品のある演技が魅力の芝雀が、狐の葛の葉と本物の葛の葉姫の二役を勤める、期待の舞台です。

関連情報

国立劇場おきなわチケットカウンター
(国立劇場おきなわ チケットカウンター)