公演詳細


企画公演 アジア・太平洋地域の芸能(きかくこうえん あじあたいへいようちいきのげいのう)


日時

公演日:2024/10/20 (日)

開演時間:14:00
終演時間:16:00

会場 大劇場
入場料

一般3,700円 高校生以下(3才以上)1,000円 大学生等2,000円 ※発売開始日:9月1日(日)

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公演内容

日本と韓国の語りものと歌に焦点をあてた公演です。
第一部は、女流義太夫の第一人者・竹本越孝の語りと鶴澤駒清の三味線、乙女文楽の正統を継ぐ現代人形劇センターの一人遣いにより、母子の情愛を描いた「傾城阿波鳴門」を上演します。
また、中世の琵琶法師をルーツとして音楽芸術に磨かれた筑前琵琶は、唯一人の人間国宝である女流奏者の奥村旭翠により、悲運の公達の最後を描いた名曲「敦盛」をお届けします。
第二部は、韓国仏教の声楽である梵唄(ユネスコ無形文化遺産及び韓国の国家無形文化財)より「霊山斎」を上演します。500年に及ぶ李氏朝鮮時代は儒教が国の正統教学で、仏教は女性や庶民の精神の拠り所でした。特に太古宗は僧侶が歌って踊り、親しみ易く仏の教えを広めています。尼僧による語りの「回心曲」は、人の世の無常と仏の功徳をたんたんと説き、聴衆の心に沁み入ります。


-演目-


第一部  
 乙女文楽 「傾城阿波鳴門」
     義太夫:竹本越孝  三味線:鶴澤駒清
      人形:ひとみ座乙女文楽 

 「文楽」はユネスコ無形文化遺産に登録された日本を代表する伝統人形芝居です。通常1体の人形を3人で操る文楽ですが、乙女文楽は1人の人形遣いによって演じられる人形浄瑠璃となっております。語りは竹本越孝氏、三味線は鶴澤駒清氏、人形遣いはひとみ座乙女文楽でお届けします。

 筑前琵琶 「敦盛」 奥村旭翠(人間国宝)

 筑前琵琶は、中世に盲目の僧侶が琵琶を奏して仏道を説いた琵琶法師を起源としています。宗教性を脱して芸術性を高めた「筑前琵琶」となり、女性演奏家を多く輩出して現代に至りました。奥村旭翠氏は現在唯一、人間国宝に指定された女性演奏家です。

第二部  
 韓国・梵唄 「霊山斎」 太古宗奉元寺 霊山斎保存会  

 韓国の「梵唄」は、日本では「声明」と呼ぶ仏教の声楽です。中でもソウルの太古宗奉元寺に伝承された「霊山斎」は、故人の霊を送る儀礼で、釈迦の説法の霊山会相を模したとされる韓国仏教最大の儀礼です。僧侶及び尼僧が唱え、語り、舞い踊る様は、荘厳にして華麗な形式美を感じさせます。ユネスコ無形遺産及び韓国の重要無形文化財に指定された梵(ぼん)唄(ばい)。沖縄初上演となりますので是非劇場でお楽しみください。

※演目・出演者等は変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

関連情報

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