五館合同特別講義に参加しました
 
平成27年12月3日(木)~6日(日)に以下の目的のもとに、第四期組踊研修生の東京研修を実施しました。
 
 
 (1)五館合同特別講義及び歌舞伎等の公演鑑賞を通して、伝統芸能を発展継承することの重要性を再認識させると共に伝統を継承していく者としての意識の高揚を図ること。
 
(2)五館合同特別講義及び歌舞伎等の公演鑑賞を通して、組踊の実演家としての在り方をより深く理解し、伝統を継承していく演者として必要な見識を深める。
 
(3)その他文化芸術に関する施設等の見学を行うことで、日本の文化・伝統を継承する重要性を再確認する。
 
 
 12月3日(木)に、国立劇場・国立能楽堂・国立文楽劇場・新国立劇場・国立劇場おきなわの研修生(今回は計55名が参加)が一同に集まり、五館合同特別講義が新国立劇場において行われました。
 今回、国立劇場おきなわからは、第四期組踊研修生8名(立方5名、地方3名)が参加しました。
 同特別講義は、独立行政法人日本芸術文化振興会の主催で毎年開催され、これまでに7回あり、人間国宝の先生をはじめ、芸能各分野の第一人者の方々に講義をいただきました。今回の第8回目は、新国立劇場オペラ研修所所長の永井和子先生に講義をしていただきました。
 講義では、「良き舞台人になるために」というテーマのもと、礼儀に関するお話や、「息」は自分の心であるというお話、また、日本人として「日本の文化」を大事にすることなど、様々なお話をしていただきました。良き舞台人を目指す組踊研修生にとって、とても貴重な講義を受けることができました。
 
 また、講義終了後には、永井先生や振興会の方々を交えて、講義を受けた各分野の研修生との交流会がありました。
 沖縄にいる組踊研修生にとっては、接する機会のあまり無い同時期の各研修生と意見交換をして交流し、貴重な時間を過ごすことができました。
 
 
 
 
 
 
[研修生交流会]
(新国立劇場オペラ研修所所長 永井先生と懇談する四期生)
                              
 
  
 
 また、今回の特別講義の前には、新国立劇場の施設見学をさせていただきました。沖縄には無い大規模な舞台施設の裏側の様子や劇場の音響に関することなど、施設見学を通して様々ことを勉強させていただきました。 
 
  また、今回の特別講義と併せて、東京で上演される歌舞伎やオペラなどの公演鑑賞も行いました。  
 沖縄にいる組踊研修生にとって、直に舞台を観る機会の少ない東京での公演を鑑賞することができ、とても貴重な経験となりました。
 
 
  
 
 
   [新国立劇場施設見学]
 
 
 
 
  [歌舞伎鑑賞「東海道四谷怪談」(国立劇場入口前]
 
 
 
  [新国立劇場オペラ鑑賞「ファルスタッフ」(新国立劇場内)]