国立劇場おきなわ組踊研修修了生で構成する子の会が、「沖縄県伝統芸能公演」の一つとして、組踊公演を行いました。子の会が、国立劇場おきなわの舞台で組踊を上演するのは初じめてのことで、組踊「手水の縁」を若手らしいすがすがしい演技演奏で披露しました。
今回の公演では組踊本編をはじめる前に、作品のダイジェスト版を上演しました。実際の演者の動きを観ながら、案内役が組踊の様式や物語を説明することで、組踊初心者も非常に観やすい公演に仕上げられていました。また、パンフレットに漫画家の大城さとし氏が製作したコミック「手水の縁」を載せて、幅広い客層を意識した公演となっていました。
会場では、第二期組踊研修生が受付係や案内係を手伝い一緒になって公演を盛り上げました。
子の会仲村逸夫会長は、 「子の会として初めて国立劇場おきなわの舞台で組踊を上演することが出来ました。たくさんのお客様に足を運んでいただき、その中で子の会初舞台を上演できたこと、心から感謝申し上げます。まだまだ未熟ではありますが、舞台にかける思いや取り組む姿勢、それを大切に芸と心を磨き、精進していきます。」と話しました。
今後も、子の会は組踊公演や小中高校でのワークショップ活動などを実施していきます。更なる成長を遂げられますよう、皆様のご支援のほどお願い致します。