三線音楽

<さんしんおんがく>

  • 古典音楽

     

  • 三線音楽「民謡」


 三線は14世紀末頃に、中国から伝来しました。当初、三線は宮廷楽器として定着し、士族たちによって演奏されていました。その後次第に民間にも普及して、隆盛をきわめていくことになり、沖縄の伝統楽器として重要な位置を占めることになりました。そして、永禄年間(1558~70)に、琉球から大阪の堺経由で本土でも普及するようになり、発展しました。


 中国から伝来して以後、琉球では琉球の音楽に合うように工夫され、改良が加えられました。王府では貝摺奉行で三線製作を行っており、それによって名工が輩出し、三線の名器も誕生しました。伝統的な三線の棹の型は7種類あります。また、「工工四」(もとは中国の「工六四」)という楽譜も創案されました。


 三線には箏、笛、胡弓、太鼓などが伴奏楽器として用いられて演唱されることがあります。三線がなければ、沖縄の芸能は別の道を歩んでいたのかも知れません。